やっぱり二項対立がよくない

やっぱり二項対立がよくない
信仰に生きる男たちで信仰に生きる人々のことを考えたが、事態はより深刻になっているように感じる
AかAではないかの二項対立にしてしまうと党派性が発生する?では二項対立に持ち込んでしまうと党派性が出現してしまうのではないかということを考えた
2つの戦いでは代理戦争と化してきたウクライナ戦争について考えた
ゼレンスキーの米議会での演説はまさにこの構図を印象づけるものだっただろうとおもう
大して詳しくないけど、そもそもを遡っていくとマイダン革命があって結局のところそれが受け入れられないって話なんだろうとおもう
個人的に不思議なのは、ゼレンスキーはこんだけ攻め込まれててもキエフの籠城を継続できているけど、ヤヌコーヴィチはアッサリと国外逃亡してしまっていること
直近だとアフガニスタンのガニも尻尾巻いて逃げた印象があるが...
ウクライナにしてみれば現在の国体の存亡が懸かってるわけなので、より大きな戦いなんだとアピールするメリットがあるが、巻き込まれる側からしてみれば....
ふまえて、まずは民主主義か否かという構図をつくってしまうと、それが二項対立となって党派性が発生してしまう
実際第二次世界大戦では日独伊の枢軸として連合軍と戦ったわけだけど、なんのかんのでモメてたポーランドがトリガーとなって元から醸成されていた党派性によって非常に残酷な世界大戦がはじまってしまったという認識
つまり、専制か民主かという踏み絵を強いるのがまずよくないとおもうし、専制(とレッテルを貼られている)サイドにしても民主サイドにしても自分こそが正義だと考えているので完全にイデオロギー対立、イデオロギー戦争になってしまい、落とし所をみつけるのが難しい
EU4 で散々宗教戦争を戦ってきたし、HoI では各陣営の威信を賭けて戦ってきたけど、ゲームではただの点滅する数字だが、実際の歴史にはそれぞれの側に信仰に生きた人間がいただろうし、今のウクライナの市井の人々のようにただただ被害を被って暮らしていた人もたくさんいただろう...
クレームをつけた土地の如何を決する戦いならば落とし所をみつけるのは容易だが、思想信条について暴力で解決しようとするともうね...
聖戦仕掛けられたりしたらキツいし....
ゲームでペストインフルエンザの苦しみはいやというほど味わってきたけど、第二次世界大戦へ向かう前にはスペインかぜが流行っていたというのも不気味なシンクロを感じる
そんな中で、ドイツで政権転覆を目指すテロ集団の摘発があったけど、バックボーンになる思想的な部分は同じ敗戦国である日本人としてわからんでもない感じがするのが恐ろしい
日本でもトンデモ系で実はまだ大日本帝󠄁國憲󠄁法(なぜか旧字体を使いたがる傾向)は有効なのである!!現行憲法はアメリカによって押し付けられたものだ!!的な主張の人がいて辟易する
気持ちはわからんでもないけど、実際もうキメラ状態なんだからしょうがなくねっておもう
ifシナリオで日本が真珠湾を踏みとどまった世界線があったとして、戦前の体制を維持したまま2022年までこれたとしても、それってミニ中国になってただけなんじゃねって気もする
その根底にはまず現状の否認というのがあって(ローカルなレベルで)、その原因を掘り進んでいくと社会への否認へつながり、Qの人たちには「ディープステートに支配されている!!」が刺さり、帝国憲法云々の人には「現行憲法は押し付けられたものだ!!」が刺さるのかなあと
100年前にそんな土壌をある意味活かして鮮やかに体制を構築したのがナチスでありボリシェビキであり....ということなのかな
政権転覆を画策する時点でおやおや....となるところだけど、過去の成功例があって勝てば官軍的なマインドになっちゃうとそれはもう転覆の計画はさぞキモティ〜〜ってなってたんだろうなとおもう
アメリカにしてもその建国からして体制であったイギリスに武力でもって反抗するところを端にしているわけだし、過激な人たちが武器を取るって選択をしちゃうのも致し方なしとおもってしまう
民主主義陣営の中であっても二項対立、党派性という問題を抱えている
アメリカでさえも選挙の結果を受け入れないという勢力が一定程度いたが、それもしっかりと輸出されていくつかの国で同様の事象が起きているのをみた
結局選挙においてもイデオロギーで争ってしまったらもはや落とし所を見つけられなくなってしまうのだろう...
それが二極化を招き、一度そっちへ転がっていってしまうと.....
また、民主主義陣営が西洋世界ベースなのも微妙感がでてしまう一因で、俺たちがジャスティス感を出せば出すほど「え?植民地支配奴隷貿易してたのはどこの誰でしたっけ?」とか「え?広島と長崎に核投下したのは誰でしたっけ?」とか抗う勢力につけこまれる隙がうまれてしまうようにおもう
だからやっぱり....宥和的であるべきなんだろうとおもうけど、ナチスはまさにその宥和な姿勢を逆手に伸長したし、現代の中国もそうだろうとおもう....
とはいえイラク戦争なんかは「かつてダメだったじゃないか」理論で先制したわけだが、結果はというと.....