20251005
オータムセールとは関係なく、
サイレントヒルfのテイストがド直球に好みだったので、静岡に旅立つ腹積もりだったのだけど、一応レビュー欄に目を通してみると賛否両論とのことで.....
賛否両論の
フルプライスのゲームを開発するのにどうにかやる気を振り絞りたかったんだけど、イマイチゲームシステムとかを知らなくて、どうやら
ソウルライクらしいということを察してそこでだいぶやる気が削がれてしまった....
で....代わりと言っては何だけど、こちらも前から気になっていた「
圧倒的に好評」の本作がオータムセールの対象になっていたのでこちらに食指が向いてしまい....という
ゲームシステムとしては、オールドスクールな(?)ポイント&クリックの
ノベルゲーム で、特段そこに新味はないし、集められた能力者がデスゲームを展開するってのも新味があるわけじゃないのだけど、面白い所以は「
魔法少女」というクリシェと、なんといってもキャラクターたちの魅力なのかなあとおもった
おそらく、作り手たちにまんまと乗せられて(最初の)エンドロールの時点で感想の骨子をもう考えはじめてて、裁判パートは結局のところ
ブルートフォースで突破できてしまうので緊張感がなく、また(最初の)エンドロール時点での操作キャラクターである桜羽エマというキャラクターにイマイチ感情移入できず、普段はやたらオドオドしてるのに、裁判パートになると人が変わったように他のキャラクターたちを罰していくから、そこら辺のギャップにもノれなかったし逆にエマの方がなんらか囚人メイトを次々と教唆して(実際はそれはメルルだったわけだが)いたのでは?と疑念を抱かせるほどであった
ラストもなんかいわゆるセカイ系っぽいテイストで全然ノれず.....
特に終盤は容疑者が絞られてくるので、裁判パートがかなりかったるく、
時空旅行者の砂時計や
紅蓮館の殺人あたりの感想にもやや書いたが、作り手たちがあまりにこのテの作品のファンボーイすぎて「全て理詰めで解決をしないといけない」病に罹っている感じがしたのもマイナスだった
しかしまあ、スキップできないエンドロールを見終えてゲームを終了しようとしたらエンドロールが逆再生した瞬間は震えた
そうそう、こういう展開が好きなんです、そうそう、そうなの!!!なるほど圧倒的!!!!!!
後半パートでは、前半で瞬殺された二階堂ヒロが操作キャラクターとなる展開はメチャ面白かった
惜しむらくは、終盤の展開の都合上、前半と後半で加害者と被害者を逆転せざるを得ず、かなり動機面でムチャクチャというか、魔女因子というマクガフィンに全てを押しつけてる感じが残念だった
最初の被害者が氷上メルルというのはメタ的には非常に面白く、また沢渡ココが明らかにこのゲームをプレイしている方に向かって毒を吐くというのがメタ演出ぽくてゾクッときたんだけど、ここの布石が最後まで生きなかったのはなんかもったいなかったなあ
あと、ヒロの「死に戻り」も定番だけど絶対もっと活用できたはずで、いわゆる3周目で全員を魔女化させて月代ユキを降臨させるんではなくて、13人のSAN値管理をちゃんとするとn日目にユキが降臨するみたいなゲームシステムだったらループものとして面白かったとおもうなあ
その上で、ラストの展開も納得いかなくて、結局最後はヒロとエマたちに絆されて長年温めてきた計画をサクリファイス的に手放すというのもかなり納得がいかない
このラストだと、
コンキスタドール的に襲来した人間を原住民の民族浄化によって終わらせるという話になってしまわない??
もちろんラストのメルルとユキの百合感とか、ヒロとエマの百合感とか、それはもう百合ODで死にかけましたけども.....
それはそうと、1周めの黒部ナノカ殺人事件の真相が
森博嗣オマージュかい!!ってなったんだけどオレだけかな....
ところで、ポストクレジットで意味深にゴクチョーが別の島?別の時間軸?のゴクチョーと会話してるパートがあったけどももしかしてこれシリーズ展開あるやつなのかねえ?
一応ゴクチョーはメルルの使い魔であるということは示唆されていたが、2周めでは主であるメルル亡き後でもルールを改変して屋敷牢を存続させ続けていたから何らか意志を持った存在ではあるのだろうなあ