高齢者向けスマートフォンの設計について - diary.jgs.me
通信業者各社から高齢者向けの
スマートフォンが毎年ゆっくりとしかし着実に出続けている。言い方は悪いけれど、高齢者だと通信料も少ないだろうしパイも大きいし狙っていくのは当然だとおもう。我が家では、祖母が数年前のガラケーを使っていて最低限の使い方を教えてとりあえず電話ができるのとメールが見れる状態ではある、といったところである。
しかし、さすがにいつまでもガラケーというのも使いにくいだろうし、ということで電機屋でどんなもんかと見てみたりした。以前は、とにかく必要な連絡先に
電話することが優先されたデザインだという認識だったけれど、この傾向はちょっと変わっているようだ。ワンタップですぐに電話がかけられる部分は変わっていないが、
メールや
ブラウザなどの機能がわかりやすくカテゴライズされて盛り込まれて使えるようになっていた。さらにすごいのは、どのページでもルーペのボタンを押すと擬似的に拡大表示ができる機能があることだ。もともと見やすいように巨大なフォントが使われているが、さらに見やすいように部分的な拡大がどこでもできるというのはすごかった。
ただこのすごいという部分は、ある程度日常的にそういったデバイスに接している自分からしてみたら使いやすそうだな、と感じるものの本チャンのターゲットであるご老人たちがどう感じるかはまったく予想ができなかった。
同様に、いまいろんなものを並列で作っているのだけれど、どれもこれも自分の感性ではユーザビリティを推し量ることはできるけれど、他人の立場で考えるということが滅法難しいというのが最近の悩み。UI/UXマスターな方々はどのようにしてこういった課題を解決しているんだろうなあ。
July 19th, 2013 1:09am