西洋の敗北 その1

まあトッド史観だよねということである程度割り引いて聴いてるのだけど、とはいえソ連崩壊以降のエリツィンを経てプーチンの下に立て直したロシアと、まるで東西の統合に失敗したドイツのようなウクライナという構図はなるほど納得〜という気持ちにならいでもない
なんつーかこう、ロシア語圏の支配層だった上流階級が崩壊して〜というのは江戸城無血開城に失敗して東日本と西日本に分かれてクニ的なモノが存続してしまって〜というようなIFシナリオを考えてみると少し身近に感じられるような気がする
京都が左京と右京でベルリンみたいになっちまってたりして....
関西弁が事実上の標準語だけど、江戸弁を話す人々が東海北陸あたりにいて、関西人に江戸話者が弾圧されている!!つって軍事介入してくる的な
多少なり関西弁と江戸弁の人々が共生していたのに、西日本の人々からしてみたら革命(マイダン)だが、東日本からみたらクーデターが起きて……という
正直まあ、2014年当時から西洋世界のナラティブでマイダン革命についてみていて、権威主義的な親露派の政権を倒して自由民主的な政権を打ち立てるんだっていう見方だったんだけど、これには含意として権威主義的な政体というのはよくないモノなのだというある種のデモナイズがあって、自由民主的な政体こそがオンリーワンでグレートな政体なのだというアメリカないし西洋世界のリベラル的なエゴのようなプロパガンダが含まれているのだな......とおもった
ホロドモールアイルランドの飢饉を対比して書くのはなんつーかフレンチギャグなのかなって感じで苦笑いしてしまった
しかしまあ、レーニンがしっかりとスターリンを排除できていたら.....とかケナンNATOの東方拡大を防げていたら......と願望IFシナリオの方に想いを馳せてしまうなァ.....