多様性があって、さらにそれがどんどん増していくことが、文化の豊饒さを形作っている。そして逆に多様性を失うとその文化が死んだりする


音楽でいえば、土地や民族ごとの伝統音楽があって、西洋発祥のクラシック音楽があって、ジャズがあって、ロックがあって、クラブミュージックがあって……っていう広がりがあって、かつそこに相互作用というか、お互い影響しあったり参照しあったりする関係の中でどんどん新しいものが生まれて、また多様性が増していく。それは音楽っていう大きいくくりの中だけではなくて、特定のジャンルの中でも、たとえばクラブミュージックなんかはわかりやすく小ジャンルが細分化されていて相互に影響し合っている。さらに特定の小ジャンルの中でも、東京のシーンがあってロンドンのシーンがあってシカゴのシーンがあって……みたいに土地ごとにそれぞれ特色を持っている場合もあるし、そのシーンの中でも個々のアーティストがちょっとずつ違うことをやって、お互い影響し合っている。

めちゃくちゃどうでもいいけどワイルド・スピード/ジェット・ブレイクでクラシックがかかってそうな店ってシーンでチャイコフスキーくるみ割り人形がかかってて、劇伴の奴のクラシックのライブラリにはこれしかないんかと謎の面白さがあった
わざとかもしれんけど
東京のシーンでは JP THE WAVY の曲かかるんだけど、トラックの雰囲気は完全にグローバルで、他のシーンでもラテンぽい曲やいかにもなブラックミュージックっぽい曲がかかるがヒップホップっぽさが通底していて、そこのボキャブラリーはすげーあるのにクラシックはそれだけなのかよ!みたいな落差が
今や世界はつながっていてトラックの流行は言語の壁をやすやすと超えてあっという間に伝播するんだなあと改めて