取り返してるものとは

取り返してるものとは
BBC のレポーターが、最前線を紹介する映像で「彼らは一体何を取り返しているのでしょうか、ここには弾痕だらけのボロボロの家屋があるだけで人っ子一人いません」とレポートを終えたのが印象的だった
タルコフをやる気が失せてしまったのがまさしくこういう映像のせいで、攻める側にしても、守る側にしても、一体何をしているのでしょう…?と野火をみた時のことを思い出してしまう
野火では愚かな人類の対比として、自然がギラギラと映しだされていたが、バフムトなんかを見るたびに、こんな世紀末みたいな廃墟を巡って何マジになってんの…?と冷めた気持ちになる
もちろん奪われた側からしてみたら「これが奪われた日常だよ!」と声を大にしてしまうだろうが…
教科書で原爆が落とされた後の広島長崎をみた時に、当時は知識としてしか感じ取れていなかったが、歳を経る毎にウウム…という気持ちになってきた
広島にも、長崎にも実際に行ってみて、ここが焼け野原だったのか.....という体験をしたというのもあるのかもしれない