リコリス・リコイル 感想 (ネタバレあり)

リコリス・リコイル 感想 (ネタバレあり)
ファーストインプレッションは 20220829#630c7bfc4ade4d0000f1710a
マジマの標榜するテロリズムに一定の理解は感じつつ、マジマとの対決はもう散々みたので正直アラン機関なる組織がなにゆえオーバーテクノロジーを持っているのか?なにゆえ選ばれた人間にのみ供与されるのか?みたいな部分を掘り下げてほしかったが、そのあたりはなし
アラン機関は上澄みを選別しているのに対してDAは規範からはみ出る者を選別し、かつ排除しているわけで、マジマの指摘するようにどちらも欺瞞に満ちている
チサトがピンチの時にタキナがバーンとくるのも何回目やねんという気も
あとはマジマが耳で戦うタイプだってのを明かすのは、演出の都合しょうがないんだろうけど、戦ってる相手に対して自分のエッジを自ら明かすってどんなマヌケやねんという
チサトが自らの死期を悟って身辺整理をするくだりは、チサトの側に身勝手さを感じたけど、でも実際自分が死ぬってなったらたぶんそうするだろうし、自分亡き後にうまく身の回りが動いてほしいと願うだろう
それにタキナ一行は抗うわけだけど、実人生ではほぼ100%でそういう人はそうやって死んでいくわけで、こういうテーマを扱うからにはキッチリとケジメをつけてほしかったが、最後には作り手たちが登場人物たちにほだされてしまったなという展開でがっかりした
自分の好みとして、タキナやフキたち遺された人がチサトの意志を継いで活動を続けていくという話の流れの方が好き
だし、ミカとシンジの悲恋もなかなかくるものがあるが、結局はミカの決断によってチサトは生かされ、シンジは死んだわけで、それって絶対にチサトの望む結果じゃなかったとおもうし、それでいいのか?
題材とかは面白かったけど、尻すぼみだったなという印象