マトリックス レザレクションズ 感想

冒頭しばらくは結構ノれた。かつての3部作がメタ的に存在する世界で、ネオはそのクリエイターとして暮らしている
結局最後まで不思議だったんだけど、なんでゲームってことにしたんだろう?こんなに自己言及的な作品ならストレートに映画でよかったのではないか?
超ウルトラ8兄弟ウルトラマンがテレビで放送されていた世界にGUTSや先代のマンたちが暮らしていて…というやつがすごく好きなので、1作目で裏切ったハゲとかが普通に暮らしてて〜みたいな感じでもおもろかったんじゃないかと
エージェントから二代目モーフィアスを名乗るプログラム、ネオに異常に献身的なバッグスと、ep7の時に感じたそれとかなり近いものを感じた。先代の話はもういいから、このフレッシュな面々の新たなストーリーがみれるのかと
ジリジリと打ち砕かれていったスターウォーズとは違って、本作では途中から割ともうずっとネオとトリニティとその他みたいな括りになっちゃうので、どんどんうんざりしていく
賛否の分かれる2作目3作目でも当時は衝撃を受けるアクションシーケンスがまだあったとおもうが、本作に関しては全てが緩慢で、なんだか低予算のパクリ映画をみているような気分だった
何よりもマトリックスのアクションってなんかそんな膜を張るみたいな感じだったっけ?みたいな
3部作ではザイオンひいては人類の存亡を賭して戦うわけだけど、本作ではただネオがトリニティを助けたいだけという私的な戦いでしかなく、いまいちカタルシスに欠けた
あと尺が長過ぎる、この内容なら110分くらいでいいだろ!!
まあその、なんのかんの言ってるけどラナやリリーが公言しているが、ラナのセラピー映画的な側面が強かったようだ
そこ辺もエヴァQ、シンに通じるとこだなとおもった
自分は破がとにかく好きなので、Qもシンも全く受け入れられてないけど、今となっては?庵野さんが好きなことやれてるならそれでいいんじゃないですか〜とおもってるので、本作を作ることでラナさんの憑物が祓えるなら、それはそれでいいんじゃないかと
それにしても、ワーナーは劇中でもコケにされてたけどよくこの企画通したなぁ…
あと今年はザック・スナイダーアーミー・オブ・ザ・デッドもセラピー映画だったので、各国の監督たちのセラピーに付き合っている状態だ
あんま関係ないけど、自分は結構サングラスが好きな方で、Aliで奇抜なサングラスを見つけては買ったりしてたんだけど、その根源にはブルース・ブラザーズがあって、その上の層にはマトリックスがあったんだなあ、と思い出したのだった
バッグスのサングラス好きだったなあ