ボーヴォワール, タランティーノ

ボーヴォワール, タランティーノ
クエンティン・タランティーノが、改めて次回作の第10作を最後に引退すると公言したらしい
そのインタビューで、ドン・シーゲルを引き合いにだしていたそうだが、ちょうど今月の100分de名著で取り上げられている「老い」のボーヴォワールも同様に文化人や政治家に対して結構苛烈な批判をしていて、近しいものを感じた
ナビゲーターの上野千鶴子さんはボーヴォワールに対して「正直な人だ」と語っていた
とすれば、タランティーノも正直なんだろう
最も、ボーヴォワールに関しては一部の人の老い方を評価していたよう
個人的にリスペクトがすごく大きいのが樹木希林さんで、最期までずっとカッコよくて、万引き家族の姿が強烈に印象に残っている
ボーヴォワールもサルトルの晩年を赤裸々に世間に公開していたそうだし、カッコよかろうが悪かろうが、老いることは恥ずべきことではないんだ、というメッセージは30を迎えた自分にとってちょっとした福音のように感じた
クリント・イーストウッドなんかも、歳をとればとるほど磨きがかかってきて、運び屋なんてイーストウッド以外ありえねえだろ、ってくらい現実と虚構の境目が曖昧な不思議な映画だったし、グラントリノで終わっておけば...とか、インビクタスで終わっておけば...とか絶対言わせねえぞっていう貫禄がある
プログラマ35歳定年説って都市伝説は最近はもうあんまり言わなくなったのかな?
合ってたら俺の寿命はあと5年しかないんだけど
我らの仕事はどうなんだろうなあ、大先輩たちがバリバリ第一線で活躍してるのを見て勇気はもらえるけど
実際のところ、できなくなっていくことはあるだろうし、それをいかに受容していくか?というのは抱えているとおもう