ビクトリウムとプルトニウム - diary.jgs.me

ギンガS、12話はとても面白くてこれまでの回の中でも群を抜いて良かっただけに、13話14話のチープさには辟易してしまった。あとせっかくゼットン星人出てくるのに(結構コミカルでまあまあいい)ウルトラマンがやられなかったのはなんなんだよ~~~。そしてここらへんの流れでようやく1話から謎だったビクトリウムというモチーフの意味が分かった。
ビクトリウムなにやら高エネルギー体らしく、1話からひたすらにチブル星人に狙われてはUPGやウルトラマンに対処される~というのを続けてきていたのだけれど、この終盤になってUPGの偉い人っぽいキャラクターが出てきてそのビクトリウムを兵器利用するという流れを描いている。そこでなるほど原子力のことを言いたいのね、と察した。311の後だから、そういったことを描きたいという気持ちは分かるんだけど、描き方が本当に酷くてがっかりした。なにが酷いって、この偉い人っぽいキャラクターがとても横暴で特に知識が深いわけでもない機会に対して適当にそれを扱うというシーンがあって、これは真面目に原子力に取り組んでいるひとに非常に失礼なシーンだと感じた。真面目にこの問題をモチーフに創作するのであれば、もっと公平な立場から描くべきである。製作者たちは、あの偉い人っぽいキャラクター同様にウルトラマンというアイコンを自らのエゴで兵器利用しているだけなんじゃないだろうか。その問題を描くなとは言わないが、主題として小さすぎるししょぼすぎる。1話を使ってその問題を描くならまだしもシリーズを通してやることなんだろうか。ティガセブンの主題をみよ。
ウルトラマンの名前がビクトリーに決まったからビクトリーとプルトニウムを合わせてビクトリウムというところだろうか、チープな名付けである。最初は最上さん目当てで(不純)みていたけれど、途中からなんだかんだ引きこまれていただけになんだかがっかりしてしまった。

December 14th, 2014 5:27pm