シン・ウルトラマン 感想
もうのっけから
ウルトラQパリーン!ウルトラマン!のやつやってきて、しかもそれが
東宝つながりなのかメタで
シン・ゴジラパリーン!シン・ウルトラマン!になってて笑った
どうせならそのノリでインストの
ウルトラマンのうたかけて、キャスト紹介あってくれてもよかったが...
さらに畳み掛けるようにシンゴジを連想させる
禍特対が設立されるまでをテンポよく紹介していって、7番目の禍威獣(ところでなんでこういう無茶な当て字なんだとぱっとおもうが、各禍威獣の命名も「大臣の趣味らしいよ」ってことで片付けられるのでそういうことなんだろう。まあ細かいことは気にするなということだ)が透明だぞーというところからはじまる
有岡大貴さん扮する科学者が「いや透明になる意味」ってツッコミ入れたりするあたりもちょっとシンゴジを連想させる
禍特対はまんま
巨災対で、もしかしてシンゴジと同じ世界だったりする...?とおもったけど、
竹野内豊が出てきてオッとなるぐらいでそれ以上のことはなく
無駄にシェアードユニバース化してもね...大変だもんねきっと...
有岡さんはインタビューの感じからして、同い年だし、すげー同世代!って感じがして急に好感
英語がダメダメだったけど、トレーニングして最終的には結構な VR 会議が仕上がっててトレーナーが感極まるエピソードもよかった
一方で、情報過多(そこがいい)だったシンゴジとはうってかわって細かい紹介テロップは省かれている
まあ "空想" 特撮映画だしね...
んでもって、斎藤工扮する神永が避難区域に子供を発見して救助に向かうわけだけど、それはさすがに自衛隊員に指示出すとかしなよ...とおもったが、まあお話の都合仕方ないんだろうと
パンフじゃない方の冊子を読むと、
ウルトラマンが憑依するためにはこれしか思いつかなかった、無念みたいなことを庵野さんが書いてたのでそういうことなんだろう
ウルトラマンのシリーズの1話って、確かにだいたいこういう自己犠牲がまずあって、ウルトラマンと主人公が対話するくだりみたいなのがある印象なんだけど、本作ではそこはバッサリなくて特に感情移入もしていない人間がいつの間にかウルトラマンと合体していた~という流れになっている
ぱぱっとスペシウムで片付けてしまうが、威力表現がすさまじくて山が吹き飛ぶぐらいのビームという描き方だった
ウルトラマンって怪獣とのファイトの印象も強いけど、それに引けを取らず宇宙人との邂逅だったり、宇宙人というメタファーで価値観の違う者との接し方みたいなのを描いてる印象が確かにある
めっちゃどうでもいいけど、いつも
メフィラス星人と
メトロン星人を取り間違える癖があって、本作でも
山本耕史さんが「どーもメフィラスです」って挨拶してきた時に浮かんでいたのは完全にメトロンだった
ので「おーセブンの方も入れ込んでくるのか~」と盛大に勘違いしていた
「私の嫌いな言葉ですねえ」って言いながら変身巨大化した時に「アッ!また間違えた!」ってなった
怪獣ファイトは前半で済ませてしまって、後半は
外星人(禍威獣同様に宇宙人というネーミングを意図的に避けたようだ)と人類と地球という話になっていく
んで、それを2時間に収めるためなんだろうけどウルトラマンがでっかくなる仕組みとされるベータシステムをマクガフィンとして話が進んでいく
にせウルトラマンと
巨大化したフジ隊員絶対やりたかっただけやーんとおもったけど、フジ隊員のやつは自分も子供の頃にみてすげー記憶に残ってたので気持ちはわかるけど、終盤で匂いを嗅ぐとこも含めてそういうフェティッシュ表現は大丈夫なのかとちょっと心配になった
各外星人たちはそれぞれちゃんと証拠隠滅してくれて優しい
今時ハードのメディアで自分の大事なデータなんてろくに持ってないので、
Google や
Amazon の DC 吹っ飛ばされたら終わる
最後には
ゼットンまで登場して、ピロロロローン...ピロロロローン...を浴びれただけで満足感が高かった
とはいえ、ゼットンはこれまでのウルトラシリーズでも散々コスられてるのでまあ新たなバリエーションってとこでもあるかもしれないが
光の星(ここも
光の国でもないのも敢えてらしい)の戦士たちは
スター・ウォーズの
ジェダイみたいな感じで掟に従って宇宙パトロールをしてるってことなんだろうか
さらにご丁寧にちゃんとゼットンに打ち負けるシーンもあって(若干雑さはある気がしたが)、そりゃあもう禍特対で勝つんですよねえ!!とおもってたら、人類の叡智を結集した結果、ウルトラマンが特攻することに
んでもって特攻した後にゾフィーが助けにきてくれるんだけど、そこまでしてくれるならそもそもゼットン撒かないでよ...とは
ここはオリジナルみたいにあくまでも人類の兵器で勝つみたいな流れの方がよかった気がするが...
ところで、予告とかもろくにみてなかったんだけど、ポスターなんかでは
斎藤工/
早見あかりみたいな感じじゃなかったっけ...?完全に早見さんがフジ隊員ポジだと思い込んでたのであー
長澤まさみさんだったか、と若干肩落ち
早見さんはシンゴジの
市川実日子さんぽい立ち位置だった
パンフではキャストの紹介文に
ももいろクローバーのもの字もない女優業オンリーになってて、まーそうかあ、とちょっとおもった
劇中でもグッとくるシーンは多くて、目頭が熱くなってたんだけど、客照明がついた直後に、自分の前の方でみてた子供たちが各々すごい勢いで感想会やってて、それにもってかれてボロボロ泣いてしまった
こうして世代を超えて語り継がれてきたオリジナルのシリーズの作り手たちに改めてビガップ!
パンフじゃない方の冊子によると、元々三部作構成で話がきてて、企画書には「シン・ウルトラマン、続・シン・ウルトラマン、シン・ウルトラセブン」の3部作の構想になってて、そうだよね!!!やっぱセブン扱いたいよねえ!!!となった
また、こっちのインタビューで驚いたのは
4月になっても編集作業をしていた
MoM もかなりギリギリまで追加撮影したりなんだりしてたって話だったので、映画業界はなかなか自転車操業だなあと
NHK のドキュメンタリのせいで庵野のせいで遅延している、という受け止めがされているらしいことに不服
インタビュー読んでても、この人は相変わらずちゃんと興行としてうまくいくことをとにかく考えている人なんだなあと
今どき中華資本とか
Netflix や
Amazon あたりがポンと金出してくれそうなもんだけど、そっちへいこうみたいなことになったりはしないんだろうか
マリ=モヨコ説に不服
そういう風に見えるのもまあ分かるし、確か昔のインタビューで自分の話しかできんから~みたいなことを言ってたからそういう話になってるんだとおもってたけど、当人たちにしてみれば勘弁勘弁てのもわかる
3部作になるかどうかは本作の興収次第だってことなので、ぜひとも売れてほしい...!!
シンゴジ80億ぐらいだったか...?で全然すごいとおもうけど、
君の名は250億、
鬼滅400億って聞くとなーーー.....
どっちも東宝様なので鬼滅の売上でドカンとウルトラ続編やってくんないかなーー
それぞれシンて付けてるのは、エヴァにシンてつけたので他のにも付けたらなんか連続性みたいなのを感じてくれるかなあ、ぐらいのノリで付けてるらしい。そうなんだ