キャプテン・マーベル(ネタバレがあるよ)

今年はとんでもないビッグイヤーで、ミスター・ガラスにはじまってアクアマンスパイダーバースと畳みかけるようにアメコミ映画がブチ込まれてもうクラクラなわけだが、それが行き着くとオープニングのスタジオロゴだけで号泣してしまうという
スタン=ウォッチャー説を信じているので、スタンは今でも見守ってくれているのだなと、改めて
さて、本編はとても上手く出来ていて(俺は好きだけど)不評がちょいちょい聞こえてくるワンダーウーマンの終盤に対して(あまり比べたくはないが)本作は覚醒後の描き方が上手かったようにおもう
DC 比較ついでだと、マーベルは10年かけてこのスーパーマン級とも言えるキャラクタースクリーンに登場させてきたのは本当にすごい胆力だなあ、と
BvS が拙速だったという向きもあるが、俺は好きだ、いいだろ
とはいえ、こんなインフレマックスみたいなキャラクターを引っ提げてのエンドゲームは一体どうなってしまうんだ~
作品のメッセージは至極真っ当で直球で、何度転んだってその度に立ち上がって挑み続けることが大事なのだ、という
エンターテインメントなので立ち上がり続けていたらちゃんと酬いがあるわけだけど、結局のところ持つ者だったからよかったものの、持たざる者が立ち上がり続けるのはつらいことだという現実もあるとおもう
スパイダーバースは「持ってしまった者」が立ち上がる話だった
ミスター・ガラス、というかシャマランの教えは誰しもが「持つ者」なんだという話だった
中盤のツイストも見事で、戦争とは、難民とはを「考えさせられる」というのは薄っぺらい感想だけど、上手いな~と。
設定を90年代にしているというあたりも、こだわりを感じるところで、ニックコールソン(久々のカムバック!)をわざわざ VFX で若返らせてでもこの年代にしたかったのはパンフレットを読んでもおもった
創作ではわざわざ過去のまだ苛烈だった頃にフォーカスを合わせているのに、現実は未だに悲しいニュースが横行していてつらいなあ
ガーディアンで登場していた面々の過去がしれっと挟まってるのもユニバース感があってよかったね
ジュード・ロウってやっぱカッコいいね...
原作は未読なので、下手なことは言えないのだけど最低限ぐらいのバックストーリーぐらいは押さえているので映画をみている最中にもアダプテーションが上手だなあ、と感心しながらみていた
コミックのをそのまま持ってくるんじゃなくて現代にフィットするように巧妙に変えていたとおもう
全然関係ないけど、スパイダーバースでちょびっと登場する現行ミズ・マーベルカマラ・カーンに一目惚れしてしまって邦訳も買い集めて、今自分の中ですごく勢いがあるので早く MCU にも登場してほしいなって...
カマラがキャロルに異常なまでの憧れを抱いてるので、なぜか自分もキャロルに憧れるフシがある
MCU じゃなくても、スパイダーバースをフックにアニメマイルスチャンピオンズやってくれてもええんやで...!
ミスター・ガラスとスパイダーバースで人生で一番創作意欲が芽生えている
アレックス・ロスみたいな絵を描けるようになりたいな...
スパイダーバースの感想をちゃんと書こうとおもってるんだけど、未だに言葉がまとまらなくて、あと数回はみて、メイキング本も読み込んでから書くぞ~~