キミとアイドルプリキュア♪ 7話 感想 (ネタバレあり)

キミとアイドルプリキュア♪ 7話 感想 (ネタバレあり)
いやあ......参りました.......
アイプリみはじめてから、プリキュアの戦闘要素ってやっぱりノイズだったのでは?という仮説を持っていたのだが、7話でニセのアイドルプリキュアのライブ会場を作られた上に、それを踏みにじられるってのはそれはプッツンしちゃうよな
6話で紫雨こころが「すいません、歌って踊る分にはやりたいんですが妖精の国を拳でどうにかするのはちょっと違います」と勧誘を断るところは至極最もで、軍隊のプロパガンダ映画みてウキウキで入隊したらハートマン軍曹とブチ当たったでござる.....的な感じで不憫だった
そっから部屋のポスターを剥がして、ブートレグのアクスタも段ボールに仕舞って.....というのが往年の結婚しちまったアイドルに対するオタクみたいな振る舞いで号泣してしまった
そっからまあ、踊りに打ち込めていたのは亡き父のことを忘れられるから....という我慢体質なことが判明して、それに「泣きたい時は思いっきり泣けばいいじゃん」「歌いたい時は思いっきり歌えばいいじゃん」の咲良うたが先輩として声をかけるのが......!! 「ズルいですよ、先輩。普通あそこで歌い始めませんヨ!!」
セーラームーンあたりからの系譜なのかもしれないが、ウーマンエンパワメント文脈におけるプリキュアという作品は「やっぱり最後はぶん殴って解決するしかねえのだ」と「ぶん殴るだけでは解決しないこともあるのだ」というジレンマに作品単位で揺れ動いているシリーズだとおもう
前作のわんぷりは動物が怪獣化するというロジックなので、なるべく傷つけないように弱らせて、その上で浄化するという段構えだったわけだが、本作では原点回帰気味で狼藉を働く者は鉄拳制裁で分からせるという方向にシフトしていて、それがまあ痛快ではあるものの、ライブを強制的に見させた挙句に浄化させられるってのはなんかこう、新興宗教の勧誘みたいでややもやる気持ちはある
とまあ、プリルンの脇が甘すぎて、お前本当に故郷をどうにかする気があんのか、とかなんじゃかんじゃ言いたいことはあるけども、全てを押しのけて「私は私の好きなモノを好きでいていいんだ」という紫雨さんのパッションにヤラれて落涙落涙.....