【CA14アドベントカレンダー】ウォッチメンを毎年読んでいる話 - blog.jgs.me

CA14 Advent Calendar 2013 の8日目の記事です。
まず最初に、このアドベントカレンダーの話をします。内定者の皆でアドベントカレンダーをしたいなあ、という考えはアドベントカレンダーがぽつぽつ出始めた頃ぐらいからあったものの、テーマがなかなか決まらなくて思い悩んでおりました。そんな折に、毎月面談していただいているKさんに「本でやったら〜?」とアドバイスをいただいて、それならいけそうだなと思えたので開催と相成りました。ありがとうございます。それから、皆さん忙しい合間を縫って記事を上梓していただいて嬉しい限りです。そういうノリのいいところ好きです。ラインナップを見ると、それぞれ味が出ていていい感じです。とはいえ、ここまで漫画なしだったので息抜きがてら僕の好きなビジュアルノベルを紹介します。
ウォッチメンとはザック・スナイダー監督が映画化した際の予告編で出会いました。
舞台はアメリカソ連全面核戦争の危機にあった80年代後半。ベトナム戦争JFK暗殺などの事件は我々の世界と同じだけれど、20年代30年代に覆面の自警団が活躍したことをきっかけにヒーローが公認されていたことだけが違う世界。そのヒーローたちも70年代にキーン条約というヒーロー廃止法によって引退を余儀なくされ、ただの人間として暮らしていました。そんなさなか、元ヒーローのエドワード・ブレイク通称コメディアンが殺害される事件が起きます。それを、キーン条約後も非合法に自警団活動をしていたロールシャッハが調査をはじめます。上の予告編で出てくるトレンチコートのロールシャッハ・テストのマスクをした男です。
このロールシャッハが、コメディアン殺害はヒーロー狩りなのではないかと推測し、かつて共に犯罪と戦った仲間たちに知らせていきます。彼がカッコいいのは、世の中を善と悪のどちらかしかないという自分の哲学に従って孤独に戦い続けているところだとおもいます。ちなみに、4年ほど前からロールシャッハに憧れてトレンチコートを買って冬になると着ています。
このあとの展開も単なる物語としても面白いので、ぜひ買って読んでみてください。また、映画版もほとんど原作に忠実なのですが結末が少し改変されていてその違いの意味を考えたりしても面白いです。僕は一年に一回ぐらい急にウォッチメンを読みたくなる日があって、原作を読んで映画版をみて満足して〜ってのをやっています。何度読んでも、発見や気付きがあったり、感想が違ったりしている、それぐらい深みのある画の作り方であったり、ストーリーの組み立て方をしているのでそういった意味でもおすすめです。
また、ウォッチメン前日譚である「ビフォア・ウォッチメン」の邦訳版がついに出版されまして、その第一巻にコメディアンとロールシャッハの短編がそれぞれ収録されているので併せてこちらもどうぞ。

December 8th, 2013 8:10pm

ロールシャッハがやっぱりカッコいいのは、自分の哲学に従って芯をブラさずに行動しているところ...なのかなあ自分を省みて複雑な気持ちになる #20190610